ARTとしての教育
― レッジョ・エミリア教育を社会的なARTとして考察する ―
子どもは百の言葉を持っている。
けれども、その九十九は奪われている。Loris Malaguzzi
これは、レッジョ・エミリア教育の思想的牽引者
ローリス・マラグッツィ(Loris Malaguzzi, 1920–1994)による詩の一節です。
この短い詩は、レッジョ・エミリアの教育思想を象徴しています。
私たちには、どのような「百の言葉」があるのでしょうか。
そして、何が私たちの「九十九の言葉」を奪っているのでしょうか。
イタリア北部の小さな都市、レッジョ・エミリア。
この街で生まれた幼児教育は、
世界でもっとも革新的な教育実践の一つとして知られています。
今日もなお、世界中の教育関係者が
その小さな地方都市を訪れ続けています。
レッジョ・エミリアでは、教育は知識や情報の伝達ではありません。
子ども、教育者、保護者、そして地域社会が関わり合いながら、
ともに創り出していく文化的な営みとして実践されています。
本レクチャーでは、
レッジョ・エミリア・アプローチの思想的背景をたどりながら、
教育実践そのものを社会的なARTとして読み解きます。
そのため、プロジェクトやドキュメンテーションなど、
「レッジョ・エミリア教育のアプローチや実践方法」が主題ではありません。
それらについては、すでに多くの書籍やレクチャーがありますので、
そちらをご参照ください。
本レクチャーでは、
教育そのものを一つの芸術実践として捉える視点
を新たに提示します。
特に、ローリス・マラグッツィを
歴史・社会・教育・文化という領域を横断しながら、
国内外の教育者/地域の人々との協働、実践と研究の絶え間ない往還を経て
まだ見ぬ未来を現実のものとして創造した
20世紀の突出した教育哲学実践者、およびアーティストとして捉え直します。
当時、マラグッツィが見ていた未来とは、
どのような視座によるものだったのでしょうか。
そして、もし彼が今この時代に生きているなら、
どのように世界を見つめ、
どのような教育実践を創造するのでしょうか。
本レクチャーでは、
参加者が安心して参加し、対話できる場づくりを大切にします。
教育やARTに関する専門的な知識は必要ありません。
どうぞ心のままにご参加ください。
子どもの表現と存在から
「ART」と「教育」を考えること。
それはきっと、
かつて子どもだった
すべての私たちへ向けた問いでもあるのです。
日時:5月23日(土)14時ー16時
会場:カフェおきもと
〒185-0033 東京都国分寺市内藤 2-43-9
国立駅より徒歩8分 駐車場8台 あり
HP→https://www.cafeokimoto.com/
参加費:一般2,000円(ワンドリンク込み)当日会場にて精算
学生1,000円(ワンドリンク込み)当日会場にて精算
お申し込み➡️ peatixイベントページ

〈講師プロフィール〉
森井圭
子どもとARTから学ぶ人
NPOディレクターとして国内外の乳幼児教育とARTを学んだ後、
「教育こそ世界の見方に広がりをもたらす最もクリエイティブな行為」
という信条のもと探究を続けている。
人間の“はじまり”に関わる乳幼児期の表現と、
芸術人類学的視点からの教育の可能性に関心を持つ。
主催:A&ANS(ART & ACADEMIA NETWORKING SERVICE)

