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最新情報イベント

A&ANSの過去イベントは、こちら

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A&ANSとは

A&ANS過去イベント風景

A&ANS(エーアンドアンズ)とは、ART & ACADEMIA NETWORKING SERVICEの略称です。

主に在野の若手研究者、アーティストとともに、アートとアカデミアが共鳴する世界の創出を目指しています。アートとアカデミアは、人間の知性と感性を深め、社会の未来を構想するための2つの柱です。この活動は、その交差点に立ちながら、新しい視点を創造し、学問と表現の壁を越えた対話の場を築くことを目指します。 私たちのビジョンは、アーティストと研究者が互いの知見を共有し、インスピレーションを得ることによって、文化的、科学的、社会的な新しい価値を生み出すことです。

この活動は、アートと学問を「別々の領域」ではなく、「共鳴し合う文化」として再定義し、刺激的な新たな知のエコシステムを形成します。私たちは、この取り組みを通じて個人の可能性を拡大すると同時に、社会全体が持続可能で創造的な未来を築く一助となることを願っています。

    A&ANSの「学び」とは

    A&ANSの過去イベント風景

    「学び」とは何か 双方向性が拓く無限の可能性

    いま、「学び」の場はどのように形づくられているのでしょうか。社会人向けには、カルチャーセンターや企業内研修など、多くの機会が提供されています。しかし、これらの場は往々にして、講師と受講者という明確な役割分担に支えられ、一方向的な構造に留まっています。「教える側」と「教えられる側」という固定された関係性の下で、知識が一方通行に伝えられるのが一般的です。

    一方、私たちA&ANSは、この10年間にわたり多様なレクチャーやイベントを企画・開催する中で、双方向性のある場に特別な価値を見出してきました。研究者やアーティストがもたらす卓越した知見は、受講者にとって大きな財産です。しかし、それをさらに豊かなものに変えるのは、受講者が自らの経験や視点を積極的に持ち寄り、対話が生まれる瞬間です。

    双方向の交流を通じて、これまで誰も想像し得なかった新たな「知」が芽生える瞬間を、私たちは幾度も目撃してきました。この学びは、「教える側」と「教えられる側」の枠を超え、学ぶ者が主体性と自信を持って行動する力を育みます。

    こうした主体的な学びの場は、学校でも、社会でも、企業でも、強く求められています。それこそが「学ぶ」ことの本質ではないでしょうか。人々が単に知識を受動的に受け取るのではなく、自ら思考し、行動する力を身につけること——それが真に意義ある学びを生み出すのです。

    A&ANSでは、講師も受講者も共に「道半ばの学び手」として対等に立ち、互いに「学び合う」場を創り出しています。このフラットで創造的な空間こそが、これからの学びの可能性を無限に広げる鍵であると、私たちは確信しています。

    共鳴する文化としてのプラットフォーム:アートとアカデミアの融合

    A&ANS活動記録図

    参加者にイノベーションの源泉を提供

    AIが高度に進化した社会では、あらゆる場面で創造性、深い知識、そして柔軟な視点が求められます。私たちは、アートとアカデミアを融合させることで、人々が革新的な発想を生み出すためのプラットフォームを創り出します。この取り組みは、単なる文化活動に留まらず、社会的意義を担い、実践的な価値をもたらすものです。

    なぜアートとアカデミアの融合が社会に必要か?

    1. 革新的なアイデア創出の促進
      • アーティストの直感による自由な発想と、研究者の論理的で深い探求を掛け合わせることで、既存の枠組みを超えた発想を生み出します。これは、新たな価値観の創造、そして新たな事業創業において特に有用です。
    2. 一面的思考からの脱却
      • アートとアカデミアを融合させることで、異なる思考の枠組みを掛け合わせ、多角的な視点から物事を捉える力を育みます。これが、大きなイノベーションを生み出す原動力となるのです。
    3. 多様性の理解と包摂 
      • アートとアカデミアの融合は、多様な価値観や視点を深く理解する力を育みます。これは、ダイバーシティ&インクルージョンを推進する社会のあらゆる場面で不可欠な財産となるのです。                                     

    アートとアカデミアの具体的な連携モデル

    1. コーポレート・ワークショップ
      • アーティストと研究者を招いた創造的思考実験のワークショップを開催。参加者とともに新しい発想法を体験し、さまざまな課題に対する解決策を模索します。その過程こそがイノベーションを生む原動力となります。
    2. 共鳴し合う文化のプロジェクト
      • アートとアカデミアの融合により、イベント参加者との協働を通じて、社会課題をテーマにした作品や研究成果を生み出します。これは未踏の価値観を創り出し、希望に満ちた社会を実現する原動力となるのです。
    3. 文化の発信とメディアの力
      • 共同プロジェクトやその成果をメディアや展示を通じて発信し、AIが高度に進化した社会における人の役割や生き方を示します。これにより、新たな文化の息吹を社会に届けていくのです。

    時代の潮流に応じた価値の大転換を創る

    • AI高度進化社会におけるイノベーション
      アートと学問の融合から生まれる新たな知見とネットワークを駆使し、想像を超える世界を創り出します。これが、AIが高度に進化した社会でのイノベーションの鍵となるのです。
    • 消費・生産・成長に依存する社会は持続可能か?
      いま、資源枯渇、生物多様性の喪失、気候変動といった、地球と社会を根底から揺るがす危機に直面しています。これらは、従来の消費・生産・成長の連鎖では解決しえない課題であるかもしれません。私たちは、新たな価値基準を創り出すことこそが、この危機を乗り越え、持続可能な未来を築く鍵となると確信しています。
    • Apple Watch、TOYOTAに見る新たな価値の創出
      Apple Watchは「高級時計=ステータスシンボル」という従来の価値観を再定義し、機能性やライフスタイルとの統合を重視しました。一方、TOYOTAは「高級車の所有」というエゴよりも、環境への貢献や技術革新を価値の中心に据えました。これらに共通するのは、従来のヒエラルキーやステータスを打破し、新しい価値観を提示した点です。

    A&ANSが描く未来の世界

    A&ANSが追求する「本当の知的経験が得られる場」は、AppleやTOYOTAが成し遂げたような、古い価値観の打破を志向します。それは、既存の学歴や肩書きに基づく権威主義を超越し、参加者が真に学び、成長し、知的好奇心を満たす体験を提供する場です。情報が溢れ、誰もが知識にアクセスできる現代において、「誰が語るか」ではなく「何が得られるか」が一層重要になると私たちは確信しています。AIが人間の役割を担う時代だからこそ、人間、一人ひとりを尊重する社会が求められます。そのために、一人ひとりが幸福な人生を築くための「学び」の場を、アートとアカデミアの融合「共鳴し合う文化」を通して、私たちは創り出していきます。

    コラボレーション

    飯盛元章(哲学者)
    考え方の異なる者どうしが「広場」で出会う。プラトンが描く哲学の対話は、だいたいそんなふうにしてはじまります。フラットな立場で、たがいに考えをぶつけ合い、新たな発見へと導かれていくこと。それこそが、哲学の営みです。A&ANSが提供するのは、そうしたフラットで双方向なやりとりができる「広場」のようなものだと言えます。
    私も何度かA&ANSでレクチャーをしましたが、とても刺激的な対話ができ、新たな哲学的アイデアを得ることができました。「広場」で出会う人々の間に、「教える人」と「教えられる人」の区別はありません。だれもが等しく知的な探求者なのです。なにか新しいアイデアを求めている人は、ぜひA&ANSの「広場」に集い、ともに知的な探求をしてみることをおすすめします。

    1981年埼玉県生まれ。早稲田大学卒業、中央大学大学院文学研究科哲学専攻博士後期課程修了。博士(哲学)。現在、中央大学兼任講師。ホワイトヘッド、
    ハーマン、メイヤスーなどを中心に現代形而上学を研究している。著書に『暗黒の形而上学──触れられない世界の哲学』(2024年)『連続と断絶──ホワイトヘッドの哲学』(人文書院、2020年)、共訳・共著書に『メルロ=ポンティ 哲学者事典 第二巻・第三巻・別巻』(白水社、2017年)がある。

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