破壊の形而上学へ──予測不可能な自己変容が社会を書き換える! 講師:飯盛元章

破壊の形而上学へ──予測不可能な自己変容が社会を書き換える!
講師:飯盛元章
哲学レクチャー・シリーズ「破壊の形而上学へ」の第四弾を開催します。
これまでにご参加いただいた方も、今回はじめてご参加いただく方も、十分に理解し楽しめる内容を予定しています。
どなたでも気軽にご参加ください。
* * *
他者との対話のなかで、自己が予測不可能な仕方で変容する。そうした個々人の変容が積み重なって、あるとき社会がガラリと変貌することになる…。本レクチャーでは、こうしたことをテーマにお話ししたいと思います。
私たちはふつう、自分がどのように思考し行動するのかを、ある程度予測できるものだと考えています。昨日までの自分と今日の自分は、おおむね連続している。しかし、他者との出会いは、ときにこの連続性を断ち切ります。
普段接したことのないタイプの人と対話することによって、あなたは新しい物の見方に触れ、まったく新たに思考しはじめることになるでしょう。他者に応答するなかで、自分ひとりでは思いつきもしなかったような発想が、思わず口から飛び出してくるかもしれません。あなたを突き動かす思考や欲望の回路は、少しずつ組み替えられていくことになるはずです。
重要なのは、真の自己変容とは、その変化の内容をあらかじめ予測できないものである、ということです。「こういう自分になろう」と最初から決めて、その計画どおりに自分を変えるのであれば、それは自己改善であって「変容」ではない。真の自己変容とは、変わった後の自分が、変わる前の自分にはまったく予測不可能なものとして到来するようなものでなければなりません。
こうした自己変容がいたるところで積み重なり、それが起爆剤となって、社会もまた予測不可能な仕方でガラリと変貌する。本レクチャーで探りたいのは、このような可能性です。参考にするのは、哲学者ハンナ・アーレントと政治学者ボニー・ホーニッグの議論です。アーレントは、他者と関わる場面を「行為」(action)という概念で捉えました。ホーニッグは、そこに“self-surprising”という要素を見出し、強調します。他者と関わるなかで、私は自分でも驚くような変貌を遂げる、というわけです。

これまで本レクチャー・シリーズ「破壊の形而上学」では、既知の秩序が引き裂かれて、まったく未知の新しさが到来する出来事を「破壊」というキーワードで捉えてきました。タイトルになっている「破壊の形而上学」とは、こうした意味での「破壊」について哲学的に探求するプロジェクトです(飯盛元章『暗黒の形而上学──触れられない世界の哲学』(青土社、2024年)第Ⅱ部を参照)。
今回は、「破壊の形而上学」プロジェクトの政治哲学版、いわば「破壊の政治学」を展開することになります。
前半では「破壊の形而上学」の基本的な考え方を確認し、後半では、アーレントとホーニッグの政治理論を手がかりに、予測不可能な自己変容と社会変革をめぐって考えていきたいと思います。
[開催日時]
2026年9月12日(土) 14:00〜16:00
[開催場所]
カフェおきもと(東京都国分寺市)+ Zoom
・国登録有形文化財「沖本家住宅」の和館にて開催します。
・庭園に囲まれた開放的な建物です。
[参加費]
会場参加 一般2,000円/学生1,000円(当日精算)
・どちらもワンドリンク付き。コーヒー、紅茶、リンゴジュース、赤白ワイン(+100円)
・お飲み物は参加費に含まれますが、ワインのみプラス100円いただきます。
オンライン参加 一般1,000円/学生500円(Peatix決済)
・当日の録画を後日送らせていただきます。
・当日オンタイムで視聴できない方もこちらにお申し込みいただきますと後日ご覧いただけます。
・オンラインの配信はzoomで行います。Peatixのメール、または登録いただきましたメールにURLを送らせていただきます。
・ご購入直後にイベント配信用のURLが送信される都合上、お客様都合によるキャンセルは承っておりません。何卒ご了承ください。
【お申し込み】
破壊の形而上学へ──予測不可能な自己変容が社会を書き換える! 講師:飯盛元章
[講師プロフィール]
飯盛 元章
1981年埼玉県生まれ。早稲田大学卒業、中央大学大学院文学研究科哲学専攻博士後期課程修了。博士(哲学)。現在、中央大学兼任講師。ホワイトヘッド、ハーマン、メイヤスーなどを中心に現代形而上学を研究している。著書に『連続と断絶──ホワイトヘッドの哲学』(人文書院、2020年)、『暗黒の形而上学──触れられない世界の哲学』(青土社、2024年)がある。
カバー画像制作:村上真里奈
主催:A&ANS