
破壊の形而上学へ──〈世界の終わり〉と変革が退屈なこの世界を燃え上がらせる!
講師:飯盛元章
哲学レクチャー・シリーズ「破壊の形而上学へ」の第三弾を開催します。
これまでご参加いただいた方も、今回はじめてご参加いただく方も十分理解し楽しめる内容を予定しています。どなたでも気軽にご参加ください。
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わたしたちは、パターン化された日常を生きています。毎日、学校や職場に行き、帰ってきて夕食を食べる。スマホに指を滑らせ、お気に入りのコンテンツをチェック。お風呂に入って、明日へ向けて眠りに就く。新たな朝は、またおなじように学校や職場へ向かうことによってスタートする…。
日常的な世界は、このようなパターンによって貫かれ、見慣れたものの反復によって成り立っています。しかし、それは必然的なものとして固定されたものではありません。日常的な世界を成り立たせている秩序は、まったく想定外の仕方でとつじょ未知の姿へと変貌してしまう可能性に貫かれています。
たとえば、明日とつぜん未確認の巨大隕石が衝突し、地球が未知の姿へと変貌してしまうかもしれません。あるいは、脳とAIを直接リンクさせるテクノロジーが発表され、わたしたちの社会のあり様が急激に変化するかもしれない。さらには、物体の運動をつかさどる自然法則や、もっと根源的な形而上学的法則などが、理由もなくとつぜん変様してしまい、想像することさえも不可能な姿に世界そのものが変貌してしまうかもしれません。
このように既知の秩序が引き裂かれて、まったく未知の新しさが到来する出来事を、わたしは「破壊」というキーワードで捉えています。レクチャーのタイトルになっている「破壊の形而上学」とは、こうした意味での「破壊」について哲学的に探求するプロジェクトです(飯盛元章『暗黒の形而上学──触れられない世界の哲学』(青土社、2024年)第Ⅱ部を参照)。
本レクチャーでは、カンタン・メイヤスーやジャン=ピエール・デュピュイといった哲学者の理論を参照しながら、「破壊の形而上学」の構想についてお話ししたいと思います。
今回は、破壊の形而上学のいわばカテゴリーである「破壊の四象限」について、新たにご紹介します。「破壊」は、〈地の破壊〉〈火の破壊〉〈水の破壊〉〈風の破壊〉という四つのタイプに分類可能です。今回は、これらのうち特に〈火の破壊〉を中心にお話しする予定です。技術革新や破局的な出来事など、想定外の原因によって世界そのものが激変してしまう出来事。まるで巨大な炎に飲み込まれるかのごとく、世界が変貌する出来事。それが〈火の破壊〉です。

[開催日時]
2026年3月20日(金) 春分の日 14:00〜16:00
[開催場所]
カフェおきもと(東京都国分寺市)+ Zoom
・国登録有形文化財「沖本家住宅」の和館にて開催します。
・庭園に囲まれた開放的な建物です。
[参加費]
会場参加 一般3,000円/学生1,500円(当日精算)
・どちらもワンドリンク付き。コーヒー、紅茶、リンゴジュース、赤白ワイン(+100円)
・お飲み物は参加費に含まれますが、ワインのみプラス100円いただきます。
*カフェおきもと内の国登録有形文化財の和室での開催となるため、
会場費・ドリンク代込みの価格設定とさせていただいております。
オンライン参加 一般1,000円/学生500円(Peatix決済)
・当日の録画を後日送らせていただきます。
・当日オンタイムで視聴できない方もこちらにお申し込みいただきますと後日ご覧いただけます。
・オンラインの配信はzoomで行います。Peatixのメール、または登録いただきましたメールにURLを送らせていただきます。
[講師プロフィール]
飯盛 元章
1981年埼玉県生まれ。早稲田大学卒業、中央大学大学院文学研究科哲学専攻博士後期課程修了。博士(哲学)。現在、中央大学兼任講師。ホワイトヘッド、ハーマン、メイヤスーなどを中心に現代形而上学を研究している。著書に『連続と断絶──ホワイトヘッドの哲学』(人文書院、2020年)、『暗黒の形而上学──触れられない世界の哲学』(青土社、2024年)がある。
カバー画像制作:村上真里
主催:A&ANS
